
砂防
施設設計
大雨や地震、火山による土砂災害の有効な事前防災のため、調査結果を基とするシミュレーションやBIM/CIMモデルを活用し、長期的な安全性確保を目指した砂防施設を設計します。

流出係数の変化に伴う洪水災害、土砂・流木災害に対処するため、遊砂地工(堤高H=6.5m)と水路工、流木捕捉工(D-スリット)を設計

長野県美麻村(現:大町市美麻)丸切沢において、砂防堰堤(堤高H=14.0m、鋼製スリット型)設計。緑豊かな周辺地域に配慮し間伐材の活用による壁面修景

奈良県吉野郡野迫川村に位置する宮谷川において、土石流対策基本計画を策定し、その結果に基づき砂防堰堤(鋼製スリット型)を設計

樹林帯(樹林の抵抗力により土砂の流出抑制を行う)を計画し、関連砂防施設(床固工・帯工等)の設計並びに温泉郷との整合を図った河川公園の基本設計
調査計画
空中物理探査や地質調査、高密度電気探査を基にした災害発生時の土砂量の推定、高密度電気探査と現地調査による土砂移動範囲の絞り込みなど、土砂災害の原因となる土砂や流木の量や状態を把握し砂防基本計画・災害時の行動計画を策定します。

別途実施の空中物理探査や地質調査結果の検証を行い、大規模土砂災害発生による崩壊土砂量を推定。さらに氾濫シミュレーションにより被害規模を推定

高密度電気探査と現地調査を実施し、大規模土砂移動の可能性がある範囲の絞り込み、また、土石流が尾根を超えて流下する恐れのある渓流と地点を抽出

「大規模土砂災害危機管理行動計画【火山編】(案)」検討、降灰量調査・浸透能調査の訓練計画検討、関係者に対する災害図上訓練(DIG)の計画検討と実施補助

土砂災害が発生した土石流危険渓流について、上流大規模崩壊に起因する土砂移動現象を整理した上で、シミュレーションにより被害想定範囲を推定し砂防基本計画を策定

降灰後の土石流から人家などを保全することを目的として、Jsasを用いた2次元氾濫シミュレーションを実施し、緊急ハード対策(導流堤、除石等)を検討
維持管理
既設の砂防施設に対し、目視・UAVによる点検、変状調査などにより健全度を確認し、損傷の原因を究明したうえで長期的な健全性と安全性の確保を目的にライフサイクルコストを考慮した適切な補強・改築設計、長寿命化計画を策定します。

既往砂防施設の損傷原因を検討し、長期的な健全性と安全性の確保を目的とした砂防堰堤(堤高H=23m)の補強(下流腹付け・グランドアンカー)設計

砂防指定地内の荒廃状況、周辺の状況及び既設砂防施設の変状調査等、砂防施設点検調査。調査にあたっては、目視点検の他、UAVによる堰堤全景や堆砂敷の撮影等を実施

砂防施設の健全度を把握し長期にわたりその機能及び性能を維持・確保を目的とし、管内の砂防施設の老朽化状況を整理し、劣化曲線を作成した上でライフサイクルコストを算定

既設砂防堰堤3基について流木捕捉機能を追加する詳細設計。設計にあたってはワイヤーソーイング工法により既設堰堤を切欠き、N型鋼製スリットを設置
災害対応
災害が発生した地域の一日でも早い復興を目指して、迅速に現地へ向かい、破壊箇所及び状況把握、破壊箇所における査定資料作成、復旧工事費を算出、施設設計を実施します。

安芸郡熊野町に位置する二河川他において2018年7月の豪雨災害調査及び災害査定申請書作成。施設破壊箇所及び状況把握、破壊箇所における査定資料作成、さらに施設設計を実施

信濃川水系堂沢の2011年7月豪雨災害関連緊急砂防事業及び砂防激甚災害対策特別緊急事業の申請資料作成。現地踏査、不安定土砂量算定、氾濫区域図作成、砂防堰堤概略検討等

台風10号等の豪雨災害(平成28年台風10号災害)において被災した岩手県下閉伊郡岩泉町において、災害関連緊急砂防事業の申請に向けた砂防調査及び申請書の作成を行い、応急対策等を検討

黒川外全3渓流において2017年7月九州北部豪雨による被災箇所の砂防調査、砂防計画、概略施設配置設計及び詳細設計、併せて3渓流の設計に必要な測量及び地質調査を実施