バイシ川隣外通常砂防事業

バイシ川隣外通常砂防事業

バイシ川隣流域は、広島県江田島市秋月に位置し、瀬戸内海に流入する流域面積0.009km2の渓流であり、頂上の標高は113m、谷出口との相対高低差は約88m、渓流長は約136mです。
渓流は谷出口から源頭までが発生区間となっており、地形分類上は小起伏山地に分類され、主に広葉樹林となっています。
本渓流では、平成30年7月豪雨に伴う土石流により、甚大な被害を受けた地区であり、このことにより災害関連緊急砂防事業に採択されています。直下流には、保全対象人家4戸があり、次期豪雨での被害が懸念されるため、早急な対策が必要でした。

被災状況写真
(国土地理院撮影の空中写真2018年撮影)
流域鳥観図
(範囲を示す線は厳密なものではありません)

当該渓流を対象に、路線測量および現地測量、渓流調査や立木調査、ボーリング調査を実施し、被害状況、地質状況の確認を行ないました。調査の結果から施設配置を検討し、砂防堰堤の予備設計、詳細設計を実施しました。

流域全景写真(範囲を示す線は厳密なものではありません)
渓流内容の状況その1
渓流内容の状況その2
土石流到達範囲(ドローンによる撮影)
(範囲を示す線は厳密なものではありません)

当計画の対象流出量は、渓流調査の結果、対象土砂量を875m3、対象流木量(倒木)を1m3としました。渓流の最大礫径は0.4m、土石流の流体力は8.67kN/mです。
砂防堰堤の形式については、不透過型砂防堰堤を採用しました。
堰堤高は9.0m、堤長が42.0mであり、前庭保護工に流木捕捉工を設置しました。

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