SIVE(Self-propelled Impact Vibration Equipment)

道路橋床版は通行車両の荷重を直接支持することから損傷が生じやすくこれまでにも全国的に補修・補強が実施されてきました。当社は、道路橋床版のたわみから耐荷性能を簡易・正確に把握できる衝撃荷重載荷試験機「SIVE (Self-propelled Impact Vibration Equipment)」を金沢大学と共同開発しました。

SIVE(Self-propelled Impact Vibration Equipment)は橋梁床版の耐荷性能評価に特化した載荷試験機で、橋上の作業のみで計測作業が完結するという特徴を有しています。これまで金沢大学が取り組んだSIPに当社が参画して開発した1号機で運用していましたが、この度、公益財団法人 JKAの助成を受けてさらに進化した2号機が完成しました。

試験方法は従来通りで、重錘を落下させた衝撃荷重を作用させ、橋面上の加速度計から得られる波形を積分処理することによって任意の位置の変位を取得します。2号機では試験機本体の改良や加速度計の最適化、計測システムに変更を加え、精度や機動性の向上を実現しています。

実橋の試験では床版30パネル程度であれば3時間程度で計測可能で、これまでの足場仮設で実施していた荷重車による試験に比較すると大幅な時間の短縮、費用の縮減が図れます。

  • 本技術は国土交通省の点検支援技術性能カタログにも掲載されており、道路橋床版の維持管理の精度向上に貢献する技術としてその活用が期待されます。

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