利賀大橋が、富山県より令和6年度「うるおい景観とやま賞」(景観創出部門)を受賞しました
2024年11月15日
大日本ダイヤコンサルタントが設計した利賀大橋(南砺市)が、富山県より令和6年度「うるおい景観とやま賞」(景観創出部門)を授与されました。
富山県では、「うるおい景観とやま賞」は、「うるおい」や「安らぎ」を感じる自然景観、歴史景観及び文化景観の保全、創造や新たな息吹を感じさせる景観づくりを奨励するために設けています。このたび弊社が受賞した景観創出部門は、新たな景観を創り出している建築物、土木施設、まちなみ、自然景観等で、魅力ある景観づくりに寄与しているものを表彰対象としています。

利賀大橋(とがおおはし)は、富山県南西部の南砺市(旧利賀村)の自然豊かな一級河川庄川(小牧ダム湖)上流部に位置した鋼上路橋式のアーチ橋です。
この地域には、世界遺産の「白川郷・五箇山の合掌造り集落」や全国的にも有名で遊覧船でしか行くことの出来ない「大牧温泉」があります。ダム湖面を遊覧船が往来し、四季折々の風景が楽しめる風光明媚な場所であることから、観光ルートとして多くの観光客が訪れている場所です。

利賀大橋
橋の基本コンセプトは、「庄川峡観光船からの見え方にも留意しつつ、利賀村への入り口としてのゲート的役割を担う橋梁」とし、利賀ダム建設に必要な工事用道路として国土交通省と富山県で整備を進めました。
橋の名称は公募とし、橋梁名称検討委員会(南砺市)の審議を経て2018年5月8日に決定され、一般国道471号利賀バイパスの一部区間として平成30年10月14日に一般供用されました。
利賀大橋は、アーチ支間L=190mの鋼上路式のアーチ橋で、側径間に2径間と3径間の非合成桁を有しています。アーチリブには鋼管3本を逆三角形状に配置した三角トラスリブを採用し、アーチは放物線固定アーチ、各橋脚には支承を設けない剛結構造で、橋台上にのみゴム支承を設けた構造としています。
一般的なアーチリブ形式としては、ブレースドリブ形式とソリッドリブ形式がありますが、三角トラス形式は剛度やたわみにおいてその中間に位置づけられ、補剛桁の断面を小さくすることが可能となり、かつ弾性座屈安全率が十分確保されているということが大きな特徴です。これにより、橋梁上部工の全体重量の軽量化が可能となり、経済性・施工性・景観性に優れた橋梁となっています。
(関連情報)
【お問い合わせ先】
~ 人と自然が微笑む社会へ ~
DNホールディングスグループ
大日本ダイヤコンサルタント株式会社 広報室
e-mail:info@dcne.co.jp
公式X:https://twitter.com/Dainippon_Dia
公式note:https://note.com/ne_pr
DNホールディングスグループ・IRメールマガジン無料配信中
配信をご希望の方は、下記の配信登録フォームより登録をお願いします。
URL https://www.dcne.co.jp/IR/mailmagazine/