2024年10月11日

　それぞれの発表内容は以下のとおりです。



・村上卓矢：変質安山岩の膨張性地山に起因した道路のり面変状の変状予測と対策工提案

　発表概要：例えば、道路脇の斜面などで、特定の地質が雨水を吸収して膨張し、施設に変状を与えるケースがあるが、担当した業務で、このような膨潤性の粘土鉱物に起因する法面の変状に対し、吸水膨張試験、X線回析分析などの結果を踏まえ、変状予測と対策工の提案を行ったものについて発表した。

・阿南春平：新第三紀層凝灰岩において発生した切土のり面崩壊の変状要因の考察

　発表概要：東北地方において新第三紀層の泥岩や凝灰岩が分布する地域では、降雨時において地すべりや斜面崩壊等が多く発生していることから、調査・設計段階での地質の分布、適切な性状評価と対策方針の検討が重要となる。新第三紀層凝灰岩の切土施工中に発生したのり面崩壊に対する調査と変状要因を考察した事例について発表した。

・今村陽太：地下水の流向流速測定において、ボアホールカメラと食紅を用いて測定した事例

　発表概要：地下水の流向と流速を観測する際に使用する測定器には測定条件がいくつかあり、条件が満たされない場所において、食紅とカメラを使用して簡易的な測定器を作成し地下水の流向と流速を測定した事例を発表した。

優秀技術発表者賞については下記のリンクをご参照ください。