椎谷岬トンネル
2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震により、一般国道352号の新潟県柏崎市椎谷地区において斜面の大規模崩壊が発生し、道路が通行不能になりました。この為、当社において、迂回路となる椎谷岬トンネルの詳細設計を行いました。
災害復興事業は、住民の皆さんが一日も早く安全・安心な生活を取り戻せるよう緊急の対応が要求されます。椎谷岬トンネルの詳細設計では発注者はもちろん、地質調査会社、施工会社とも連携を密に図りながら迅速な設計を進めてまいりました。また、本トンネルは、技術的にも地形・地質や周辺環境等に多く課題を抱えており、これらを解決しながら安全かつ合理的な施工法・対策工を提案しました。
トンネル工事状況
- 起点側坑口部
- トンネルが既設擁壁の直下を通過する。
- トンネル完成後、トンネル上部に付け替え道路を設置する。
- 終点側坑口部
- 雪崩対策・土砂崩壊を考慮した構造が必要である。
- 偏土圧地形であり、崖錐堆積物が存在する。
- トンネル底盤部が強風化のため改善が必要である。
- 周辺環境
- 民家に近く、騒音・振動対策が重要である。
- 仮設ヤードの確保が難しく、狭所での仮設備計画が必要。
設計と並行して両坑口から進められたトンネル工事も順調に推移し、2010年1月7日には盛大な貫通式を迎えることができました。
- 完成後
路線名 | 一般国道352号 |
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延長 | 886m |
幅員 | 全幅員 9.5m(車道幅員 6.0m、歩道 2.5m) |
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