将来を見据えた砂防事業の持続的発展を目指して

業務内容とやりがいについて教えてください。
砂防に関する様々な業務を行っています。業務の幅は広く、地域や流域全体を対象とした大規模な計画の策定や、渓流を対象とした土石流対策、点検や調査、火山防災など、多岐にわたります。水災害発生時には、被災状況調査から詳細設計まで、復旧に向けて多様な対応を行います。
砂防は自然相手の仕事のため、ケースバイケースの判断が求められます。地域の地形、地質的特性や土地利用に応じた計画や設計が必要であり、全く同じものを造ることはまずありません。それはとても難しいことではありますが、地域ならではの課題と向き合いながら調査や検討を重ね、唯一無二の成果を完成させた瞬間は、何事にも代えがたい喜びがあります。常に新しいことに挑戦し続けることが、砂防の仕事の魅力だと思います。
入社の決め手は何ですか。
また、前職になくて大日本ダイヤコンサルタントにある魅力に感じたものはありますか。

前職では、砂防・河川等の計画・設計業務をはじめ、地方創生、ソフト防災等、様々なコンサルタント業務を行ってきました。その中で、自分が最も取り組みたいと感じたのが「砂防」分野でした。砂防には、地質・地盤等の関連技術も不可欠です。2023年の合併により、砂防の調査、計画、解析、設計に対し、さらに多様な観点からアプローチしているところに魅力を感じ、大日本ダイヤコンサルタント(以下、DNE)へ入社を決めました。
DNEの1番の魅力は、充実した福利厚生です。前職はじめ、他の建設コンサルタント企業の待遇と比較しても、DNEの福利厚生はトップクラスに高いと思います。DNEの離職率の低さ、有給取得率の高さには本当に驚きました。多様な働き方を受け入れ、社員満足を第一に考えることで、企業の社会的役割を持続的に果たしているところが、DNEの魅力だと思います。
今後挑戦したいことや夢について教えてください。

土砂災害から人命を守るための砂防事業ですが、近年の著しい人口減少によりその必要性が低下している砂防施設や、適切な維持管理が行われていない砂防施設も多くあります。また工事に伴う掘削や伐採、生態系への影響は、環境問題を招く要因になることもあります。
私は砂防が好きです。地域住民はじめ多くの方々の協力を得て、大切な財産を使って行うせっかくの砂防事業ですから、長きにわたって地域に役立って欲しいものです。現在だけではなく将来的な気候変動や土地利用の変遷、地域のニーズを踏まえ、流域全体における事業の意義を明確化し、必要最小限の投資と地形改変の範囲で、有意義な砂防事業を行いたいと思います。そして、砂防の意義を高め、砂防事業を持続可能なものにすることが私の目標です。
今の私はまだまだ勉強中ですが、これからも精進し、優れた技術者となり、将来の砂防事業の発展に貢献したいと思います。
休日の過ごし方を教えてください。

美術館が好きなので、旅行も兼ねて全国各地の美術館へ出かけています。自分で描くことも好きで、旅行先で出会った風景を絵にすることもあります。スケッチが多かったのですが、先日、油ではなく水で溶ける水可溶性油絵具を購入したので、もっといろいろな絵を描いてみたいと思っています。
食べ物ではパンが好きなので、パン屋さん巡りも旅行の重要な目的の1つです。これまで行った店舗は、おいしかった商品、味の特徴、店の雰囲気などを記録しており、お気に入りのパン屋さんを見つけて楽しんでいます。
取材記事は2025年12月に作成したもので、
所属は取材当時のものです。