多くの社内関係者より頼られる存在になる

経歴と現在の業務内容、コンサルのやりがいについて教えてください。
【経歴】
1996年4月 大日本コンサルタント株式会社 入社
1996年4月~2022年6月 東北支社
・構造物(主に橋梁)の計画や設計を実施する部署(現構造保全計画室)に26年間在籍。
・2013年7月より室長として組織管理。
2022年7月~2025年6月 関東支社
・技術第1部(橋梁他、構造物の計画や設計を実施する部) 部長
2025年7月~現在 本社
・技術本部 技術企画部 部長
【現在の業務内容】
技術本部技術企画部という、技術者教育(研修・講習会・社内発表会)の企画運営、研究開発案件の審査、技術系ソフトウエアの管理等を行う部署で組織管理者として部下の指導育成をしています。
【コンサルのやりがい】
・計画設計したものが形になる:建設コンサルタントを就職先に選択した理由ですが、構造物の施工現場や完成した構造物をみると次の仕事の意欲が沸きます。(技術者冥利)
・客先より頼りにされる:契約中の業務の相談だけでなく、契約外の内容の相談等を受ける機会があると仕事を通じて信頼が得られることによるやりがいを感じます。(コンサルタント冥利)
・設計した構造物の利用者を視る:設計した構造物を利用する人を視るだけでやりがいを感じます。開通式等に参加すると地元の方々の笑顔や声も聞くことができ、非常にやりがいを感じる瞬間の1つです。
大日本ダイヤコンサルタントで働き続けられた秘訣は何ですか。

常に、前向きに仕事をすることができたことが大きいと感じます。
若いころは経験不足により業務の進捗が思った通りに進まないことも多々ありましたし、部署全体の残業時間が多い状況でしたが、忙しい中でも相談できる同僚や上司の存在があったため、不安を感じることはなく安心して前向きに働くことができていたと感じます。振り返ると、周囲の同僚や上司も前向きな方が多かったように感じます。
また、自分の専門分野でも専門外の分野でも、自部署でわからないことがあれば他の支社の技術者から情報を収集できる環境にあることも安心して前向きに仕事ができてきた要因だと感じます。
環境が整っていても自らコミュニケーションを図らなければ効果は得られないので、積極的にコミュニケーションを図ることが働く上での秘訣なのかもしれません。
今後挑戦したいことや夢について教えてください。

長年、発注者に直接対応する部署に所属しており、発注者とやりとりしながら設計業務を進めてきました。そこでは、コンサルタントとして発注者が抱える課題を深く理解し、迅速かつ丁寧な対応を心がける中で、信頼関係を築くことの重要性を学びました。
現在は、社内の管理部署に所属となり、これまでの経験を活かし社員教育等に取り組みたいと思っています。また、組織全体の最適化に貢献するためには、社内の信頼関係向上が欠かせないため、会社が抱える課題や社員が抱える問題意識等を深く理解し、自らの発信により課題解決できるように行動していきたいと思います。
建設コンサルタントの業態も多様化している状況のため、新しいことに取り組む機会が増加しています。困ったことがあればまずは私に相談しようと社員の皆さんが感じてもらえる存在となり、新しいことに前向きに対応できる組織となるように貢献したいと思います。
心に残っている先輩からの教えはなんですか。

「失敗したときこそ真価が問われる」
ミスはしないに越したことはないですが、ヒューマンエラーをなくすことは困難です。失敗した後にしっかり対応することで相手の信頼が向上することもあるということは多くの先輩より言葉としても伝えられましたし、実際に失敗した後の先輩や上司の紳士な対応を身をもって学ばせてもらいました。失敗した後でしっかり対応しきることで、その経験が技術力向上につながることも多いので、若い人には失敗を恐れず自ら進んで行動してもらいたいと思います。
取材記事は2025年12月に作成したもので、
所属は取材当時のものです。